bookstamoriの日々

書籍の話題やジャズのこと、加えてホットで旬な話題のキーワードをピックアップ。思うところを綴ります

印象的だった早熟のジャズプレイヤー、G.バートンやT.ウイリアムス

文学や音楽などいろんなジャンルで、早熟でとても豊かな才能に恵まれた一握りの人たちがいます。

ジャズの世界でも若いころから豊かな才能に恵まれ、10代後半でジャズシーンに華々しくデビューする人がいます。

 

ジャケット写真も印象的だったゲイリー・バートン

ニュー・ヴァイブ・マン・イン・タウン(期間生産限定盤)

この写真、こんな格好で街中を歩くかい?という設定となっています。

左手にはマレット6~7本、右肩には鍵盤部分だけを肩にかけて、颯爽とニューヨーク(?)を闊歩しているようです。

彼は中西部に位置するインディアナ州の生まれ。

音楽、とりわけジャズで類まれな才能を発揮、若くして大都会ニューヨークへ・・・との思いを込めた写真なのでしょうか。
タイトルは「NEW VIVE MAN IN TOWN」。

初のリーダーとしてのレコーディングで彼は18歳でした。

下記のYoutubeからの引用は、このレコード中で私が最も好きな演奏です。


You Stepped Out of a Dream

 

トニー・ウイリアムスはマイルスグループへの参加が17歳のとき

前回の記事でM.ディビスのFour & Moreに触れました。

bernies-tune.hatenablog.com

 この時のドラムスがトニー・ウイリアムス。17歳で超一級のグループに加わった訳ですから、並みの才能の持ち主ではなかったのでしょう。

初レコーディングは、この"Fore and More"の時で'64年2月。
その後、'64年7月にはマイルスグループの一員として来日しています。

その時の演奏が下記のレコードです。

Miles in Tokyo

Miles in Tokyo

 

トニー・ウイリアムスだけに限って言えば、わずか半年くらいの間に「こんなにも変わるの!」です。

マイルスやサム・リーヴァースのバックをつとめる時の彼のドラミングは「凄まじい」の一語につきる「ド」のつく迫力があります。


Miles Davis-So What (Tokyo Live 1964) HD


と言うことで、ミュージシャンの変遷をたどって聴くのも、都度、新しい発見もあってなかなか楽しいものであります。

ジャズを聴くには「習う」より「慣れろ」が一番のようで・・・

さて、前回の記事でようやくのことジャズの入り口に立つことになった旨を記しました。

bernies-tune.hatenablog.com


 高校の卒業式前位からだった記憶していますが、ジャズ喫茶へ通い始めました。少しずつですが、ジャズの輪郭がつかめ始めたかな思えば、何やらしっくりとした気分にならず、実に掴みどころがないような思いをする日々が続きました。

当時、人気のあった専門誌『スイングジャール』を読み始めたのはこの頃からです。
また、レコードジャケットの裏面に書かれているメンバープロフィールや曲紹介も丹念に読みましたが、一向に面白みのあるもでは有りませんでした。

ミュージシャンの名前と演奏スタイルを知るのは大事だし、聴くほどに読むほどに記憶に刻まれていきます。

ただし、曲紹介の文章になるとオモシロイと思ったことは余りありませんでした。

例えば、「このブルースはAABAの形式で演奏されており、最初の16小節は・・・」、てな具合で私にとっては殆ど意味不明。

今になって考えてみれば、楽器の心得があるとかジャズの演奏を勉強しているといった同世代の知り合いがいれば、もっと早めに疑問は解消したことでしょうが・・・

 

ジャズの神様、ついに微笑む?

周りの人から、「これはいい演奏だよ」、「これぞ名盤だぜぃ」、「これは聞いておかないと」、「えっ・・・これ知らないの」とかいろいろ聞かされたりしていました。

当時は、都度、否定も肯定もしないような態度で過ごしていたように記憶しています。

若いころは多くの人と知り合いになるのは苦手でした(このことは今もあまり変わりませんが)。それよりも親しいごく少数の友人がいて、そういった人たちと何でも話せるほうがいいと思っていました。

「ジャズを聴くときはいつもひとり・・・」

大学の1年生の夏休み、例によってジャズ喫茶で時間を過ごしていました。

ライブレコーディングなので、冒頭部分は拍手で始まりました。
演奏のイントロはベースとピアノの掛け合いの雰囲気、そして、マイルスのソロが絡んでくる演奏でした。


Miles Davis - 'Four' & More: Recorded Live in Concert (Full Album)

評論家のレコード評だとか周囲のジャズの先達の評判とかも知らず、言わば何の先入観なくこの「'Four' & More」(Miles Davis)に巡り合いました。

この迫力満点の「'Four' & More」(Miles Davis)については、ファンならば誰もが知っている超有名なものです。

ともかくアップテンポで演奏される各曲は感動モノの一言につきる体験でした。

この体験を機会に演奏の輪郭がおぼろげながら掴めるような感覚が芽生えてきたような記憶があります。

ようやくのこと、気まぐれなジャズの神様が微笑みかけてくれたような感じの体験となりました。

 

ジャズの聴きかたについて

 かれこれ10年前くらいに古本屋さんで下記の書籍を見つけました。

ジャズのスタイルブック―スタイリストたちの名演に迫る

ジャズのスタイルブック―スタイリストたちの名演に迫る

 

 1940年代以降のジャズのスタイルについて、ミュージシャンでもある著者がかなり詳しくジャズについて述べています。

その中の一節で、「聴き方のテクニック」について書かれている個所がありました。レコードの選定から聴くべき回数も指定してあります。

  • 管楽器(サックス、トランペット、トロンボーンのうちいずれか)とピアノ・ベース・ドラムスの演奏、しかもベースやドラマーの演奏がはっきりと聞き取れる録音である事

  • 例えば、マイルスであれば「ソーサラー」、「いつかは王子様が」、「マイルストーンズ」等がリストアップされています(他にもあるのですが割愛)。

  • どれか任意の一枚を選んだら・・・

    最初は、ドラムスとシンバル以外のそれぞれの音に耳を集中します。

    二回目は、ソロプレイヤーとベーシストに注意しながら聴きます。

    三回目は、ソロプレイヤーは無視してピアノ、ベース、そしてドラムスを聴く。

    四回目は、ピアニストが演奏するコードと、ソロプレイヤーが演奏している音との相互作用の以外については無視する。

    この四回のヒアリングの終了後に、もう四回聴く。

 と、説いています。

要するに音をはっきりと区別して聴き取るトレーニングを行い、それぞれの楽器の奏でる音の相互関係を観察する必要がある旨を強調しています。

聴く体験の乏しいうちは、全体がなかなか掴めなかったような記憶があります。いま思えば、各楽器の音をハッキリと区別して聴くようなスタンスなんぞ有りませんでした。最初の頃、聴き方については全く無知だったなぁと思い出しています。

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