bookstamoriの日々

書籍の話題やジャズのこと、加えてホットで旬な話題のキーワードをピックアップ。思うところを綴ります

ジャズ

ウエストコーストジャズとは?

ウエストコースト・ジャズ・・・ 「ウエストコースト・ジャズ」とは、音楽ではなく地域でまとめた呼称なので、そこには色々なタイプの音楽があります。それでも同時代のイーストコースト・ジャズと比べると、そこにある傾向が見えてきます。 白人ミュージシ…

ウエストコーストジャズの始まり

評論家油井正一は自身の著書『ジャズの歴史物語』の中で、「1950年を契機に、アメリカ東部のミュージシャンが大量に西海岸へ移動し、ウエスト・コーストに一時期を画したのも、東部と西部のいちじるしい景気偏差にもとづくものだった」と記しています。 ジャ…

はじめてのウエストコーストジャズ・・・

ウエストコーストジャズの中ではじめて「あっ、この演奏いいな!」と思ったのは、ジェリーマリガンの”Bernie's Tune”(バーニーズチューン)でした。ジャズを聴き始めてから半年くらい過ぎた頃と記憶しています。 Gerry Mulligan - Bernie's Tune (1952) ジャ…

雑誌 BRUTUS(1/1・1/15)特集「百読本」が面白い

BRUTUSやCasa Brutusに、最近ハマッテおります。 BRUTUS(ブルータス) 2022年 1月15日号 No.953 [百読本 何度でも読む。読むたびに知る。] [雑誌] マガジンハウス Amazon 近くの書店で立ち読みしていて、著名人が愛読書を紹介する企画で90冊程度の著作を掲載…

”Bernie's Tune”(バーニーズチューン)の思い出

ウエストコーストジャズの中ではじめて「あっ、この演奏いいな!」と思ったのは、ジェリーマリガンの”Bernie's Tune”(バーニーズチューン)でした。ジャズを聴き始めてから半年くらい過ぎた頃と記憶しています。 Gerry Mulligan - Bernie's Tune (1952) ジャ…

アナログレコードが人気。その楽しみ方について

少し前の朝日新聞にアナログレコード市場が成長している旨の記事が掲載されていました。 digital.asahi.com 若いころはアナログレコードしかなかった。「ジャケットからレコードを取り出してターンテーブルに」、「レコード針の交換」とか、摩擦でレコード表…

『バード C.パーカーの人生と音楽』の読者レビューには、教えられたなぁ・・・

昨日のエントリーで『バード チャーリー・パーカーの人生と音楽』のレビューについて少し感想を述べました。 bernies-tune.hatenablog.com チャーリー・パーカー (文藝別冊) を読んでいたら・・・ チャーリー・パーカー (KAWADE夢ムック 文藝別冊) 発売日: 2…

チャーリー・パーカー生誕百年にちなむ話題をふたつ

「踊る」ための音楽から「聴く」ための音楽に変貌させていったチャーリー・パーカー。920年8月29日、カンザス州カンザスシティに生まれた。重度の麻薬中毒とアルコール依存、果ては精神病院への入退院を繰り返すなど、破滅型の人生を過ごし34歳で死去。ただ…

『スタン・ゲッツ 音楽を生きる』(ドナルド・L・マギン 村上春樹[訳])を読み始める

8月末頃に発売となった『スタン・ゲッツ:音楽を生きる』を手にしました。 (古本屋さんしていていも、たまには新刊を買います) スタン・ゲッツ :音楽を生きる 作者: ドナルド・L.マギン,Donald L. Maggin,村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/08/…

『ブルーノートレコード・ジャズを超えて』の公開が待ち遠しい

ブルーノートレコードは。幾多のジャズの名演を世に送り出し、今なお多くのファンに親しまれている。十代の後半にジャズを聴き始めたころ、すぐに「ブルーノートレコード」の存在を知りました。ソニー・ロリンズの「モリタート」に魅了されてのことからです…

ビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画「タイムリメンバード」はとてもロングラン

ビル・エヴァンスの名前を聞いて、「あ~、知ってるよ・・・」と答える人は、どれくらいいるだろう?ジャズ・ファンは別にして、「知らないなぁ・・・」と答える人が圧倒的に多いかもしれない。亡くなって40年位も経ってるし、根強いファンのいるジャンルの…

マイルス・ディビスのドキュメンタリー映画、本年公開の予定

ドキュメンタリー映画のタイトルは『Miles Davis: Birth Of The Cool』。サンダンス映画祭でプレミア上映されるとのこと。www.udiscovermusic.jp 数々のスタジオ・セッションからの未発表のアウトテイク映像や、クインシー・ジョーンズ、カルロス・サンタナ…

小川隆夫氏のインタビューによる【証言で綴る日本のジャズ】は、興味深いエピソードが沢山あります

www.arban-mag.com テナー奏者の中村誠一の情報を探していたら、上記のページに出会いました。以前に別のブログで、まだ20代の初めころに聴いた中村誠一の演奏について書いたことがありました。初めて聴いた当時の彼は山下洋輔トリオのメンバーで、ともかく…

映画でジャズの入り口を見つけてみるのも悪くはない・・・

昨日のエントリーでは、「能動的にジャズを聴いてみよう・・・」というアプローチでした。入口としては至極まっとうな感じがします。 bernies-tune.hatenablog.com 日々、テレビやラジオから流れる音楽で、思わずいいメロディだなとか、断片的であってもとも…

ジャズを聴いてみたくても敷居が高い感じる人が多いってのはホントかいな?

昨日のエントリーに引き続き、本日はジャズを題材にした記事となります。 bernies-tune.hatenablog.com 例えば、タイトルにふさわしい内容にするとなれば、いきおい「これは良い」などと評しても余り意味がありません、ね。音楽に限定しなくても、「何かに興…

新しいサービス、YouTube Premiumに登録してみた・・・

2,3日前にGoogleからメールが来ました。ジャズは大好きなので、Youtubeで公開されている関連動画は結構見てきました。ただ、お目当ての動画が見つかったのは良いけれど、アタマに入るCMらしきフィルムは我慢できるものの、長尺の動画の最中に流れる広告につ…

ジャズに言及するモダンなおじさん「植草甚一」さんの著作を読み返す・・・

ジャズを聴き始めたころ、今の時代に比べたらジャズに関する情報は圧倒的に少ないものでした。ジャズを聴いてみたいと思っても、ラジオ番組だと週一回の放送があれば良い方。専門雑誌はスイングジャーナルくらい。ジャズに関する本はあったのだろうけど、こ…

ローランド・カークというジャズミュージシャンのリアルな画像に出会えて永年の疑問は氷解の巻!

本日の午後、珍しくジャズに関する本に目を通していました。(ジャズは朝から晩まで聞いても、ジャズに関する本は余り読まない、特に最近は) ジャズ・オブ・パラダイス―不滅の名盤303 (講談社プラスアルファ文庫) 作者: 後藤雅洋 出版社/メーカー: 講談社 …

音楽の聴き放題、体験する

ジャズとの決定的な遭遇については、先般、筆者の誕生日と同じと言うだけの実に単純な縁であるのだけれど、実に深い落とし穴にハマってしまう契機となったS.ロリンズについて書いてあります。 bernies-tune.hatenablog.com 当時はLPレコードの時代。特に新参…

9月7日はソニーロリンズの誕生日です

モダンジャズエイジを担った主役の一人として「ソニー・ロリンズ」を挙げることに異論を唱える人はいないでしょう。1930年9月7日生まれですから88歳を迎えたことになります。Sonny Rollinsの公式サイト 最高齢はロイヘインズでしょうか・・・ 1950年代から活…