6月より値上げとなった「ゆうメール」の影響度合いは?
平成29年6月より定型ハガキ等と共に、値上げとなった「ゆうメール」の価格。 ゆうメールの今回の値上げに関して特徴的な事柄は、「厚み」に焦点を絞ったことでしょう。
今回の郵便料金の改定で、私たち古書店にとっては無視できない改定が含まれています。 従来、「三辺合計1.7m以内で重量3kg以内」と言う規格が大きく変更となります。 新規格では「縦34cm以内、横25cm以内、厚さ3cm以内及び重量1kg以内」と変更になります。 縦横のサイズはともかく、この「厚さ3cm以内」はかなり厳しい基準です。ちょっとした単行本でしたら3cmを超える場合が結構ありますし、コミックや文庫本のセット販売をすれば3cmなんてもんじゃありませんし・・・。 また、この規格外扱い送る際の運賃が高いんですよね・・・!
また、「規格外」の価格を参照しての驚き!
重量 | 現行運賃 | 新運賃 | |
規格内 | 規格外 | ||
150gまで | 180円 | 180円 | 265円 |
150g超250gまで | 215円 | 215円 | 305円 |
250g超500gまで | 300円 | 300円 | 400円 |
500g超1kgまで | 350円 | 350円 | 450円 |
1kg超2kgまで | 460円 | 取り扱いなし | 560円 |
2kg超3kgまで | 610円 | 710円 |
表を参照して頂くとお判りのように、
規格外、つまり「厚さ3cm」を超えると重量に関係なく「値上げ」!しかも大幅・・・
大口ユーザーが利用可能な、「ゆうメール」の料金体系でも事情は同じで、3cm超の場合の割引価格が廃止となりました。
さて、販売上で実際的な影響はあったのか、無かったのか?
ポピュラーな書籍で確実に厚みのある書籍と言えば・・・、例えば文庫本で言えば京極夏彦さんの著書がある。
当店の場合、見事に次の著作が影響を受けました。販売価格は109円(プラス送料257円)でしたが、送料450円であります。購入価格を上回る送料負担です!
アマゾンのマケプレでは、本日(6/25)時点で最安値39円~の価格もあるくらい。お買い得と言うべきか?
こちらの書籍も・・・。当店販売価格は100円(プラス257円)。参考書で800頁弱のボリューム。こちらは新版もあっての値崩れと言えますが。
各店、在庫があるから売ってしまわざるを得ないのかもしれません。
ある程度、時間が経てば発送コストを含んだ価格に落ち着いていくだろう、と思っているのですが。
「3cmの厚さ」、ポスト投函の可・不可が影響しているようで、郵便局の提供しているサービス、こぞって厚さは「3cm以内」となっています。
郵便物がポストに入らなかった場合、原則「手渡し」もしくは「再配達」等の手間がかかるので、郵便局もヤマト便と似たような問題を抱えている訳です。
発送の工夫であるとか、書籍の販売価格の管理も一層大変となりそうです。