洋書に買い手はつくか?
当店には、豊富な在庫とは言えないまでも洋書の在庫が少しあります。
特に今年の3月に200冊程度の洋書が入荷しました。主に英米の出版物で、ここ10年ばかりの新しい飛行機に関する解説から第二次世界大戦の戦闘機に関する解説書のものまでと幅広いもの。また、僅かですが同テーマで日本語のものもあります。
さて、これらをどうやって売りさばくか・・・。このテーマはかなり重荷でしたし、今もそうですが・・・
和書であれば、ある程度の勘でこれは買い手はつくな・・・とか類推が出来ます。勿論、ハズレもあるんですが。当然と言えば当然ですが、まだ、和書の方が判りやすい。
和書で売れたもの
最初に売れたものはB-29に関する文献でした。タイトルが「操縦マニュアル」とは・・・、これまた驚くようなネーミング。
- 作者: 米陸軍航空隊,野田昌宏,仲村明子,小野洋
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 1999/07
- メディア: 単行本
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“超空の要塞”の米軍極秘ハンドブック!機密情報がいま明かされる―900枚のイラストと図表を駆使して詳細に飛行&運用方法を解説したボーイングB‐29スーパーフォートレス便覧!本書は、第二次世界大戦の四発大型爆撃機中、傑出した性能、重武装、大搭載量を誇った最優秀機の取扱方法を微細に紹介したもの。
また、カスタマーレビューを見ると興味深いコメントが並んでいます。
爆撃機マニア、軍事オタク、技術社会史に関心のある人に是非!
マニュアル主義の合理的兵士教育の見本
私の場合、 B29と聞けば、親から聞かされていたこともあってすぐ「焼夷弾」を連想してしまいますが・・・。かなり完成度の高い飛行機だったようです。
アマゾンジャパンで売れたもの
洋書は買い手がつくまで時間はかかるものと予想していました。特に日本のアマゾンのマーケットプレイスにも海外のセラーが多く出品しており、且つ販売価格もこなれていますので、有利なことは納期の早さ位のみです。
当初、米国アマゾンの出品も考えましたが、余り勝ち目がなさそうなので見送ることにしました。
出品してから50日程度で買い手のついた書籍がは下記のもの。内容はプロペラ機のコックピットについて書かれているようで、詳細な写真が掲載されていました。
Wyvern: No. 1 (From the Cockpit)
- 作者: Michael J. Doust
- 出版社/メーカー: Ad Hoc Publications,Stowmarket
- 発売日: 2006/07/28
- メディア: ペーパーバック
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eBayで売れたもの
先にアメリカのアマゾンでの販売はしないと書きました。あと、有名なサイトで選択肢として残るのはeBayです。
eBay、US Amazonともに日本の出品者も多く「日本発」商品の競争も熾烈を極めています。このような状況で洋書を売ろうというのも無謀な試みかと思いつつも、6月中旬頃から出品を始めていました。なんと6月末近くに下記の一冊に買い手がつきました。
第二次大戦時の戦闘機「メッサーシュミット」についての文献で、コックピットの写真や外装のバリエーションが掲載されいるという内容。
カナダのお客様が購入されました
この書籍、アメリカのアマゾンでは250ドル前後とかなり高値がついています。
ヤフオクで売れたもの
同じく6月末近くに「F89 SCORPION」に買い手がつきました。
全天候型ジェット機迎撃機の開発と運用の歴史 また、F-89に適用されたカラフルな塗装スキーム紹介
と言う内容。
まぁ日本国内だけでなく様々なマーケットにアプローチをかけるのも面白いものと思う日々です。