『パサージュ論』の著者はヴァルター ベンヤミン。
タイトルにある『パサージュ論 』は岩波版(単行本)では5文冊の大著。また、同社の岩波現代文庫でも読むことができて、これまたVol.1~5にまたがる著作として収録されています。
ヴァルター・ベンヤミンは、Wikipediaをみると下記の紹介があった。
ベルリンの裕福なユダヤ人家庭に生まれ、幸福な少年時代を送る。
エッセイのかたちを採った自由闊達なエスプリの豊かさと文化史、精神史に通暁した思索の深さ、20、21世紀の都市と人々の有り様を冷徹に予見したような分析で知られる。
マルセル・プルーストとシャルル・ボードレールの翻訳がある。またベルトルト・ブレヒトを高く評価した。
間違いなくとても難解な書物のようですが・・・
また、『パサージュ論』については、
パサージュ論』は長らく準備していながらも未完に終わった大部の著作のためのノートを中心とした草稿群である。内容としては数ページにわたる当時の著書からの引用が多くを占め、ベンヤミン自身の随想が合間に語られる。
とも説明されています。
また、「パサージュ」とは・・・
主に19世紀初頭のパリにおいて、当時としては最新の素材であった鉄を用いて建てられた、高級店、流行品店が屋根付きの通路をはさんで軒を連ねるという形式の建築であり、端的にはアーケード式商店街である。
パサージュとは - コトバンクより引用
なお、ベンヤミンの著作集としては『ヴァルター・ベンヤミン著作集』(晶文社版)があります。なお、発行年(1968~1970頃)からすると、このシリーズは既に絶版かもしれません。
ユダヤ系の人には著名な学者が多くいるようですね。