bookstamoriの日々

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親子二代にわたる料理研究家、辰巳芳子著『手しおにかけた私の料理―辰巳芳子が伝える母の味』について

手しおにかけた私の料理―辰巳芳子がつたえる母の味

手しおにかけた私の料理―辰巳芳子がつたえる母の味

 

 辰巳浜子の名著『手しおにかけた私の料理』が出版後三十余年、時代の推移により、素材の状況も、それを扱う人々の 状況もすっかり変わってしまった。復刻にあたり、浜子の長女にして料理家の著者が時代の様々の必要と変化をできる限り踏まえ、解説したのが本書である。カラー写真多数。新装成った名著を、皆様にお届けできるのを嬉しく思います。

 上記の文章はアマゾンに掲載された書籍紹介の文章です。
辰巳浜子の長女芳子が、母親のレシピを今風に解説したと云うのだから、誰にでもできる訳ではないという著作。
当店販売終了価格;677円(送料込み)
販売終了まで約2週間

 

辰巳浜子の著作に関して

私が初めて辰巳浜子の著作を知ったのは『料理歳時記』(中公文庫)でした。当店での過去の販売実績を参照してみました。過去に六回の取り扱いがありました。

料理歳時記 (1973年)

料理歳時記 (1973年)

 

 いまや、まったく忘れられようとしている昔ながらの食べ物の知恵、お総菜のコツを、およそ四〇〇種の材料をとりあげて四季をおってあますところなく記した、日本の“おふくろの味”総集篇。

 明治37(1904)年5月、東京に生まれる。香蘭女学校を卒業してすぐ辰巳芳雄氏に嫁す。戦後まもなく料理の指導をはじめ、NHKの「きょうの料理」のレギュラーのほか、放送、新聞、雑誌で活躍。趣味として志野流香道をたしなむ。昭和52(1977)年6月没

 とまぁ、戦後すぐに料理研究家として活動を始めておられる。職業婦人の先駆のような方でもおられるる訳だ。

こういった形で、つまり、日本の伝統的な季節の味わいを伝え続けるような著作が読み継がれていくことは、とても大事だし好ましい風潮とも感じています。

 

同じくらいの年代に江上トミがいた

江上 トミ(えがみ トミ、1899年11月19日 - 1980年7月21日)は、日本の料理研究家。テレビ放送草創期より活躍した料理番組講師の草分けであり、日本の「料理研究家」の元祖。

 美智子妃殿下に料理を教えたとされる江上トミ。
料理に関するテレビ番組の草分け的存在。著書も沢山あるようです。
但し、当店での取り扱いの実績はありません。

多くは絶版となっているようだし、あってもアマゾンへの出品も少ないのようなので、そこが残念です。