bookstamoriの日々

書籍の話題やジャズのこと、加えてホットで旬な話題のキーワードをピックアップ。思うところを綴ります

アマゾンの取り扱うメデイア商品(書籍・CDの価格設定について

実に久しぶりの投稿ですが・・・。

昨日、アマゾンから一通のメールが届きました。タイトルは「メディア商品(書籍・CD)に関する重要な変更についてのご案内(2018年5月)」と言うもの。
内容は要約すると以下の通り。

ガイドラインの変更に基づき、書籍および音楽商材(CD・レコード)について、適法な再販売価格維持契約(以下「再販契約」といいます。)に基づく定価に服するものについては、定価以外の価格で「新品」として出品することはできません

この問題については1~2年前から気になっていました。
アマゾンマーケットプレイスの出品者が、「新品」のコンディションで、且つ定価以上販売しようとする事例を多く見るようになっていたからです。

なお、ガイドライン上の「新品」の定義は下記の通り。

未使用で完全な商品。まだ読まれていない商品。ダストカバーと保護用の包装がある場合は、それらが無傷で完全な状態である商品。付録がすべて含まれ、電子付録用のアクセスコードがある場合はそれらがすべて有効かつ使用できる状態である商品。カバーまたはページ上に何らかの種類のマーキングがある本、「バーゲン」や「売れ残り」とマークされた本、または他のラベルが添付された本を、新品として出品することはできません。なお、適法な再販売価格維持契約(以下「再販契約」といいます。)において定価販売の対象となっている商品については、未使用品であっても定価以外の価格で「新品」として出品することはできません。


実際例としてピックアップしてみます(簡単に見つけられると思います)。

神道・儒教・仏教 (ちくま新書)

神道・儒教・仏教 (ちくま新書)

 

 

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この新書は4月6日発売。まだ、完全な(?)ユーズド書籍は出品されていません。「ほぼ新品」も状態表記を見る限り未使用とあるので、ま、「新品」なのでしょう。
※なお、この出品データは6月1日のものです。

「何故、このような価格で売るの?」 それとも「このような価格で売れる?」

ちくま新書なので発行部数は、そこそこ潤沢なはずです・・・?

仮に一時的に品切れとなっても、しばらく待てば定価で買えるでしょう・・・?

在庫切れであれば、他の通販サイト、例えば「楽天ブックス」や「紀伊国屋WEBストア」とか、その他いろいろで探してみる・・・

ま、アマゾンでの一時的な品切れを見越しての定価超え出品なのでしょう。


今回のアマゾンの規約変更は、「このような行為はダメですよ・・・」と言う程度なのだが、新品の定価越え商品出品を無くすることは出来るか否か?

 

この問題、アマゾン側にも一因がありはしまいか?

アマゾンマーケットプレイスのスタート時、「新品」と「ユーズド書籍」の併売で大きく売り上げを伸ばしました。

おぼろげな記憶ですが、マーケットプレイスはスタートから何年もの間、アマゾンに「新品」在庫がある場合、ユーズド書籍は定価以上の値づけがシステム的にできない仕様になっていたような記憶が有ります(※明快な記憶ではありませんが・・・)。

アマゾンに新品在庫がある限りにおいては、システム的に「定価超え」の価格の出品をできないようにした方が良いように思っています。

いずれにせよ、現状では「ひとの足元を見る」ようなビジネスに加担しているとしか見えませんしねぇ。

足元を見るの語源・由来】 街道筋や宿場などで、駕籠舁き(かごかき)や馬方(うまかた)が旅人の足元を見て疲れ具合を見抜き、それによって値段を要求していた。 客は法外な値段であっても疲れていればその金額で了承してしまうことから、相手の弱みにつけこむことを「足元を見る」や「足元につけこむ」と言うようになった。

gogen-allguide.com

 

オウム事件死刑囚、移送のニュースを聞いて

2,3日前にオウム死刑囚移送の記事が掲載された。

www.jiji.com


1995.3.20のオウム事件から23年経過したのだ。
この事件、神戸から東京へ居を移すため前日から東京に来ていて、引っ越し荷物の受け入れの当日朝に起きた。

確か朝8時前にニュース速報があり、途轍もない事件が起きたような雰囲気を知る。1月17日の阪神大震災のこともあり、一層、不安を掻き立てられるような気持ちで過ごしていたような記憶がある。

拘置所を移送するのは何故?

地下鉄サリン事件での死刑囚は13人。いままでずっとまとめて東京拘置所にいたようだ。

仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の各拘置所・拘置支所へ分散して計7人が移送されたとのこと。

分散収容の目的は、毎日新聞(3/15日付け)の説明で納得がいく。

移送は死刑囚が動揺する可能性があり、なるべく避けるのが通例だが、裁判終結を受け、処遇や刑執行も考慮し分散収容を決めたとみられる。

実際、法務省としては「刑の執行に備えてではない・・・」旨のコメントを発し、間近の死刑執行を否定しているようです。

ただ、死刑執行に関しては「同一事件、同一執行」との慣例があるので、当然、分散拘置をせざるを得ないのかと思われます。

※この慣例に関してはWikipediaにおいて記述がありました。

日本では同一事件の共犯は同日に死刑執行することが慣例となっており、(以下略) 「名古屋保険金殺人事件」の項より


 非常に現実的な話として、元刑務官によると刑の執行にあたっては一人当たり最低二時間は必要、とテレビ局のインタビューに答えていました。

また、法務大臣の命令により決められた日の所定時間内に刑の執行をしなければならず、十三人もの死刑執行をするには分散して拘置しておく必要があるようです。

留置所、拘置所、刑務所の違いについて

以前、死刑囚とは刑務所に入っているものだと単純に思い込んでいたことが有ります。
下記の定義によると「死刑囚」は拘置所に入ることになります。

つまり「死刑」と言う刑罰の執行をもって刑に服するものなので「拘置所」に入れられた状態で「死刑執行」を待つことになる訳ですね。

留置場とは・・・
都道府県警察に設置され、警察法及び刑事訴訟法の規定により都道府県警察の警察官が逮捕する者または受け取る逮捕された者であって留置されるもの、刑事訴訟法の規定により勾留されるもの、法令の規定により留置される者を収容する施設をいう。


拘置所(こうちしょ)とは・・・
主として未決囚(刑事被告人)、死刑確定者を収容する法務省の施設等機関である。
拘置所内の経理作業等を刑務作業とする懲役囚及び刑が確定した既決囚も収容されている

刑務所(けいむしょ)とは・・・
 法令に違反し、裁判などの結果、刑罰に服することとなった者を収監する刑事施設である
(以上、Wikipediaより)

 
こちらも併せてご覧いただければ結構かとも思います。

kanshiki.com

 

執行の日は何時になるのだろうか?

死刑囚は看守の足音にとても敏感になっていて、見回りの看守の足音が通り過ぎていくことに安堵する日々を過ごすらしい。

また、年末年始は「執行は恐らくなかろう」と想像するらしいが、このような慣例通りではないこともあったりするようなので、「執行はしばらくは無かろう」と断じない方が良いらしい。

死刑執行を待つ身にとってはプレッシャーなど言う生易しいものではなく、すさまじい精神的な重圧を感じるようだ(「死刑制度」廃止論者は、この残酷さ加減を反対理由の一つにする)。

殆どの死刑囚は罪を悔い改心し実に素晴らしい人格となり、刑の執行を待つ日々を過ごすと聞いたことが有る。

ただ、執行の当日を迎え看守から両脇を抱えられて刑場へ出向く時の取り乱しかたは尋常のそれではないとも言う。

そこまで聞かされても、私は「死刑制度反対」論には与しません・・・

何故なら、犯罪被害者や周囲の人たちの悲しみや苦しみや味わった恐怖など考えると、死をもって償わねばなならい事もあると考えているからです。