「めし」は1951年に公開された日本映画。林芙美子の小説「めし」を原作。映画は、主人公の女性が、夫の浮気に耐えかねて家を出て、自立するまでの過程を描いた作品。
下記は、少し前に入荷した映画DVD「めし」の外装写真。
そう・・・。 まさしく昭和20年代後半~の一般的な食卓風景。
ちゃぶ台があって、傍らにはご飯の入ったお鍋(断じて電気炊飯器ではない!)、その手前には汁物が入ったと思われるお鍋、やや暗い表情でお茶碗にご飯を入れようとする女性(=原節子)、ちゃぶ台のおかずも品数方法とは決して言えなさそう。
向かい側に座った男性(上原謙)はワイシャツ姿にネクタイ。
この写真、映画のスティール写真なのか、宣伝用に撮影したのかは不明。
時代の雰囲気と夫婦の関係性について、見る側の想像力を刺激される気がしたので紹介する次第。
因みに、映画の内容はと言えば・・・
夫婦間に 起こる小さなエピソードの積み重ねの中に、金銭にまつわる話題などを盛り込んで、庶民の生活感溢れるリアルな現実と機微を、抑制された演出で巧緻かつ繊細に描き出した
以上は、映画評論家・木全公彦の文章より引用(付属の栞に掲載)
静かにじっくりと楽しめそうな作品であります。