bookstamoriの日々

書籍の話題やジャズのこと、加えてホットで旬な話題のキーワードをピックアップ。思うところを綴ります

Amazon マーケットプレイスの手数料の値上げがあっても一円本は不滅?

人によっては「アマゾン名物」と称されていもいる1円売価のユーズド書籍。もっとも、正しくは258円(本体1円+送料257円)なのでありますが・・・。

昨日の記事で出品者から徴収する手数料の値上げや送料設定が自由化の旨を紹介しました。 

bernies-tune.hatenablog.com

 

f:id:bernies_tune:20171028134447j:plain

今も売っています一円本

送料が自由に設定できるようになりまたので、1円売価のお店によっては、送料を
350円と変更されているお店もあります。
ところが、送料自由化前の257円のままで、しかも売価1円で販売されているお店も結構あるようです。

どの程度の経費が必要なのかを計算してみましょう。

売上   258円
手数料 ▲128円・・・(258円×15%+80円)×1.08
--------------------------------------------------------------------------
出品者への入金額・・・・130円

【諸経費】
送料   86円・・・(ゆうメール、ボリュームディスカウント価格/250g以内)
梱包材料 20円
----------------------------------------------------------------------------

諸経費  106円

残金   24円

まったくの必要経費だけ計上してもこのような状況です。

仕入れ代金」、「人件費」、「諸経費(光熱費等)」・・・店舗維持のための諸費用を考慮するとあり得ない「一円本」です。

もちろん、ユーズド書籍の仕入方法れやその規模、一円本書籍以外でどのような書籍を扱っているかにもよりますので即断はできませんが・・・

また以前、大口店舗については通常とは別の取引条件があるようなウワサを聴いたことがありますが、真偽のほどは不明です。ま、一円本ごときで何かしようかなど言うのは考えにくいような気もします。

ただ、下記の記事にあるように

契約内容のうち、他のサイトに同じ商品を出品していてもアマゾンでの出品価格を最も安くする

 ことがあったようですね。但し、アマゾンは撤回はされたようですが・・・。

www.sankeibiz.jp

Amazonの出品者はメディア製品の送料を自由に設定できるようになりました

前回のエントリーの案内に関連します、本日よりメディア製品(書籍、CD、DVD)の送料設定を自由に出来るようになりました。

bernies-tune.hatenablog.com

他店の反応は如何に・・・?

アマゾンの事前の案内があってから、アマゾンのセラーフォーラム内では活発な書き込みがありました。

最低販売価格を書籍は送料込み300円、その他メディアは送料込み400円にしたいくらい・・・

 大手古書店の場合だと、1円本を月間に3000-4000冊程度扱うので一冊80円程度の売り上げ減

 ヤマト運輸の値上げの余波がセラーにも波及した。自己発送の人たちには関係ないのに・・・

 いろいろと憶測も含めて投稿があったようです。

当店も興味があって、現状の送料変更されている競合他店を見てみました。

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

 

 ざっと130件程度の出品があります。送料部分を改定している店舗はまだ6件です(送料はすべて350円)。あとは従来送料の257円。

販売価格1円としていたのは十数店舗です。以前に比べると少し減ったかなと言う印象があります。

法人形態でかなり大手のバリューブックスは販売価格1円+送料350円設定にされているようです。

メデイア製品の送料自由化になって、まだわずかの時間です。競合各店舗さんがどのような送料設定されるかは興味深いところです。

さて、当店の場合ですが・・・

一部、早急に対応したいのが厚さ3cmを超える単行本への対応です。今年の六月に「ゆうメール」の価格改定がありました。

bernies-tune.hatenablog.com

この「規格外」の場合、厚さ3cm超にはまると、大口投函による割引サービスの適用も一切なく450円になります。

競合出品が多数でうっかりと安値放置していたら、確実に費用は吐き出しの目にあってしまいます。これは早急に改善と思っているのですが。

さて、今後のアマゾンの対応は・・・?

f:id:bernies_tune:20171027122830j:plain


先に記した『日本人の英語』ですべての出品者の状況を見て感じたのですが、販売価格(=本体価格+送料)の安い順番で表示されていません。

最初の数ページは1円本のオンパレード、次に数十円のお店、5、6ページ目にまた一円の店舗が出現と言った具合。

今後、このような状況にどう対応するのかも見ておく必要もありと思います。