bookstamoriの日々

書籍の話題やジャズのこと、加えてホットで旬な話題のキーワードをピックアップ。思うところを綴ります

映画でジャズの入り口を見つけてみるのも悪くはない・・・

昨日のエントリーでは、「能動的にジャズを聴いてみよう・・・」というアプローチでした。入口としては至極まっとうな感じがします。

bernies-tune.hatenablog.com

 

日々、テレビやラジオから流れる音楽で、思わずいいメロディだなとか、断片的であってもともかく印象に残ってまた聞いてみたいな・・・と言う経験はありませんか?
譬えて言えば、道を歩いてすれ違った人が「とても素敵な人」に見えて、思わず振り返ってしまうようなもんです。
ジャズに限定して言えば、他のジャンルに比べてテレビやラジオなどで流れる頻度は少ないので、偶然に得る幸せを待ち続けるのは大変という思いもします。(筆者の場合、きわめて上記のような偶然でジャズにハマってしまうことになってしまいましたが)

 

映画が入り口になることもある・・・

劇場映画の主題歌が本格的なジャズということもあります。これって、ジャズに親しみ始める機会としては最適じゃないのかと思います。

古くは大ヒットした映画「危険な関係のブルース」、「死刑台のエレベーター(ルイマル監督)」とか・・・。数多くはありませんが、親しみやすいジャズが楽しめます。


Art Blakey & the Jazz Messengers Paris 1959 - "No Problem" (Duke Jordan)

ざっと60年前の記録なので、思わず「ふるっ」と叫んでしまいそうなのですが。イントロのメロディはとても心地よい高揚感を伴って聞こえてくると思います。

 

本日のオススメ、本命は映画『ストックホルムでワルツを』です


『ストックホルムでワルツを』映画オリジナル予告編

シングルマザーがジャズシンガーを志し、ついにジャズピアの大御所ビル・エヴァンスと共演を果たすという、言わば「シンデレラストーリー」のような内容。実話がもとです。いくつかのジャズの楽曲が挿入されています。どれも印象的で親しみやすい曲です。

もちろん、ストーリーも楽しめます。
印象的なストーリーとジャズの楽曲もとてもうまくマッチしていると思わせられる作品。私は、スカパーで3回も見てしまいました。


Bill Evans & Monica Zetterlund - Waltz for Debbie (1966 Live Video)

このビデオでは、彼女が実際にビル・エバンスと共演しています。

この「ワルツ・フォー・デビイ」は、元々エヴァンスが1956年に作曲したもの。エヴァンスのオリジナルとして広く知られている一曲。


Bill Evans - Waltz For Debby

アノトリオでの演奏だとこんな感じになります。

キーワードを「ジャズ」に絞ってしまうと、ちょっと、間口が狭すぎる・・・。

「ジャズ+映画」で探してみると、親しみやすい形でジャズに出会えそうな感じがします。

ストックホルムでワルツを [DVD]

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ジャズを聴いてみたくても敷居が高い感じる人が多いってのはホントかいな?

昨日のエントリーに引き続き、本日はジャズを題材にした記事となります。

 

bernies-tune.hatenablog.com

 


例えば、タイトルにふさわしい内容にするとなれば、いきおい「これは良い」などと評しても余り意味がありません、ね。

音楽に限定しなくても、「何かに興味をもった」のは良いけれど、さぁどういった角度から情報を集めて少しでも満足な結果を得ようとするにはどうすれば良いか・・・と同じことですね。

さて、以下「ジャズを聴いてみたい」に限定して話を進めてみます。


ジャズということばの響きから、多くの人は「判りつらい」との印象を持つ人は少なくないでしょう。
多くの場合、このジャズは「判りつらい」音楽ということで間違いのない印象と思います。


BGMという言葉があります。Wikipediaによると以下の説明がありました。

バックグラウンドミュージック(英: background music)、また背景音楽(はいけいおんがく)は、なにか別の主体となるものの背景として流れる音楽のこと。BGM(ビージーエム)と略される。また、略称で呼ばれるケースの方が多い。バックグラウンドミュージックはその場の主役にはならないが、その場を演出するために使用される音楽である

 

ジャズは、BGM(ビージーエム)「なにか別の主体となるものの背景」として聴く音楽ではありません。

かなり集中して聴かなければ、その良さは中々伝わってこないという少し厄介な側面があります。そのため、ある程度の訓練というか、時間をかけて量を聴き込まないとなじめません。

ジャズに余り親しんでいない人の場合、つまり、僅かな時間しかジャズを体験していない人にとって「この演奏いいわね・・・」は、やはり難しい。

 

じゃぁ、どうすりゃいいのよ?

仮に「何を聴けばいいの?」って質問があったとしたら、少しは答えやすいかもしれません。

最初は、比較的メロディラインがはっきりしているジャズのスタンダード曲や、原曲はクラシック(バッハやショパンの作曲)で、それをジャズ風にアレンジした演奏を薦めるのも良いかなと思います。


Gerry Mulligan - Night Lights (1963)

 なお、いっそう興味を持たれた方がいらしたらYoutubeのページでこのレコーディングのメンバーとか演奏曲目を」調べてみてください。ショパンの曲をバリトンサックスで演奏している曲が入っています。


Jim Hall - Concierto (1975 Album)

二つ目のジムホールの演奏は、とても心地よく耳に入ってきて、人によってはこれぞ「BGM」じゃねぇ~か・・・と言われそうなんですが。

こういったアルバムに名を連ねているミュージシャンを覚えて、その人たちの演奏を辿ってみるのも、入り口としては悪くないもの・・・と思います。

本日の最後に・・・

音楽聞き放題のサイトの誕生により、実に簡単にジャズの名演に接することが出来るようになりました。
代表的な例としては、iTunesSpotifyAmazon Prime Musicなどがあります。

ここ2,3か月のうちに上記の三サイトを体験してみました。ジャズに限って言えば、いずれのサイトもそれなりに充実していると思います。

ただ、ジャズに限って言えばYoutubeの充実度はアタマひとつリードしているように思います。

1)過去のジャズのライブ映像が豊富に公開されています。過去のテレビ番組のエアチェックが参照できるのは大きな魅力です。CDやLPレコードでしか知らないミュージシャンの動画が参照できます。

2)Youtubeの場合、英文の場合が殆どですが演奏メンバーや曲目が動画下に掲載されているものが多いので便利です。且つ、リスナーのための掲示板機能もあり、サイトの広がりを感じさせています。
特に、演奏の細部にこだわるようなればこれらの情報はとても大事ですから。他のサイトではこの部分を強化する必要があるとも思います。

 

Youtubeの出現したとき、折に触れ珍しそうなジャズに関する動画をブログで紹介をしていた時期があります。

ところが、しばらくしてからリンク先を参照してみると動画自体が消去されていることが多く、これではブログとしての面白みが半減すると感じて辞めてしまったことがあります。多分10年前くらいだったと思います。

この間、動画に関する著作権の問題もある程度は整理できたから、「有料化」に踏み切ったのではないかと勝手に想像したりしています。ただし、著作権を無視した動画のアップロードは無くならないと思いますが。

如何なる背景にせよ、これを機会にいままで聞いてきたジャズについてのあれこれをブログの形式で残しておこうと思い始めています。