一昨年の6月頃に、アマゾン・マーケットプレイスでユーズド書籍の値つけの際のルールが変更になりました。
(変更前のルール)
アマゾン側で新刊を販売中の場合、ユーズド書籍の出品者は新刊書籍の価格を超えて値段をつけることはできませんでした。
(変更後のルール)
アマゾンが新刊販売中であっても、出品者は新刊書籍の有無にかかわらず自由に値決めをして販売が可能になりました。
判りやすいように一例をあげてみます。
比較的、ポピュラーな著者であるし、岩波書店というメジャーな出版社であるので発行部数は少なくないはず。
新品よりお買い得な価格設定は、一店のみ。新品をはさんで驚きの販売価格となっています。
この状況を見たら、誰もが思わず引いてしまうのではないのかなと・・・思ってしまいます。
加えて、上記の画像ではアマゾンの販売価格超えの「新品」価格はありませんが、別の書籍では散見される場合が結構あります。
因みにその他の大手ネットショップ(楽天ブックス、紀伊国屋ウエブストア)では在庫ありです。
アマゾンの深謀遠慮はいずこにありや・・・
1)このルール改正、つまりアマゾン新品在庫有りといえどもユーズド書籍の値決めが自由であるのは、一般顧客からするとイメージを悪くしているとしか言えないのではないか・・・
2)マーケットプレイス出品者がこぞって高値をつけるから、定価販売に有利な状況を作り出している・・・
3)かなり飛躍があるかもしれないけれど、書籍の再販価格維持制度を崩したいと考えているから?・・・
4)マーケットプレイスの出品者側からすれば、欲張って「アマゾン在庫切れ」期待の定価超えの値決めはせず、あまり不毛な値引き競争なく書籍を販売する機会と考えらるかな・・・とも思います。
いずれにせよネットショッピングでは、できるだけ価格比較をしてのお買い物が大事なのでしょう。