8月末頃に発売となった『スタン・ゲッツ:音楽を生きる』を手にしました。
(古本屋さんしていていも、たまには新刊を買います)
結構なページ数(360ページくらい)で、しかも二段組という分量。
読み通すには、結構、時間がかかりそう・・・
文中に出てくる演奏を聴きながら読むのもいいかもしれない・・とか。だとすると余計に時間がかかりそうだが。ま、これも楽しみ方の一つかもしれない。
村上春樹のジャズに関する翻訳や評論は、機会があれば読むようにしています。
この『スタン・ゲッツ:音楽を生きる』をためらうことなく購入したのは、下記の文庫に収録されているスタン・ゲッツについて書かれた一文がとても印象に残っていたからに他なりません。
それまではスタン・ゲッツに関してまとまった読み物をほとんど知らなかったので、とても興味深く読みました。彼の演奏の素晴らしさと共にS.ゲッツの人となりが、判りやすく描かれています。
もしも、全く初めてスタン・ゲッツの名前を聞かれて興味を持たれたなら、先にこの文庫に描かれているスタンゲッツ文章を読んで、新著の購入を検討されても良いくらいと思います。
村上春樹のS.ゲッツへの思い入れは相当なようで、この度の新刊の「あとがき」でレコードの完全コレクションを目指しているとの、一節がありました。
う~ん、このことを聞いて一層驚きました。
また、彼がファンの質問に答える形でとても話題になった『村上さんのところ』(2015年7月刊)では、いちジャズファンの問いかけに「スタン・ゲッツに関しては、一度、まとまった文章を書きたい」と回答されていたことを記憶しています。
ひょっとすると、「村上さんのところ」の進行中に、この翻訳本の話は水面下で進行していたんじゃないかと、今になって想像しています(なおこの回答は電子版にしか掲載されていません)。
今回、この新著の書評を「タモリ」が書いています。こちらもご一読を。
なお、スタンゲッツの演奏はYouTubeで聴くことができます。
下記は私のお気に入りの一曲です。